けん引するとき

けん引は三菱自動車販売会社またはJAFなど専門業者に依頼し、4輪を持ち上げて搬送してください。
次の場合は、前輪が固定されている可能性があるため、三菱自動車販売会社に連絡し、必ず4輪とも持ち上げて搬送してください。

  • READY(走行可能)表示灯が点灯しているのに車が動かない。または異音がする。
  • メーター内の何らかの警告灯が点灯している。
  • 下まわりを点検し、オイルなどが漏れている。
  • 事故などで車体が大きく破損・変形している

また、車輪が溝などに落ちたときは無理にけん引せず、三菱自動車販売会社またはJAFなど専門業者に依頼してください。

燃料切れなどの非常時には、一時的に他車にロープでけん引してもらうことができます。
やむを得ず他車にロープでけん引してもらうときは、次の項の手順に従ってできるだけ短距離にとどめ、慎重に行ってください。他車にけん引してもらうとき

  • 駆動系やサスペンションなどに異常がある場合は、後輪または前輪だけを台車に乗せたけん引(Bタイプ)はしないでください。
  • JAFの営業所は別冊の「メンテナンスノート」をお読みください。

レッカー車に搬送してもらうとき

  • レッカー車で吊り上げた場合は、絶対に車両の下に入らないでください。車両が落下した場合、命にかかわる重大な傷害を受けるおそれがあります。
  • けん引される車両には乗車しないでください。
  • 前輪および後輪を接地してのけん引はしないでください。モーターやトランスアクスルなどが損傷するおそれがあります。

  • 車体吊り上げ式のレッカー車でのけん引はしないでください。バンパーや車体が破損するおそれがあります。

他車にけん引してもらうとき

燃料切れなどの非常時に、やむを得ず他車にロープでけん引してもらうときは、次の要領に従ってできるだけ短距離にとどめ、慎重に行ってください。

  • 燃料切れなどの非常時以外は、この方法でけん引しないでください。何らかの警告灯が点灯しているなど、車両に異常が発生しているときにこの方法でけん引すると、モーターやトランスアクスルなどが損傷するおそれがあります。
  1. けん引ロープをけん引フックに掛けます。
    • けん引ロープは必ずけん引フックに掛けてください。けん引フック以外にけん引ロープを掛けると、車体が破損することがあります。
    • ワイヤーロープや金属製のチェーンなどを使用すると、車体を傷つけるおそれがあります。ソフトロープを使用するか、車体に当たる部分のチェーンに布を巻くなどしてけん引してください。
    • けん引ロープは、三菱自動車販売会社でお買い求めください。
    • けん引ロープは水平にしてけん引してください。水平でない位置に掛けると、車体を傷つけるおそれがあります。
    • けん引ロープはできるだけ同じ側のフックに掛けて、斜めけん引とならないようにしてください。
  2. けん引ロープには、30cm平方(30cmⅹ30cm)以上の白い布を必ず付けてください。

  3. プラグインハイブリッドEVシステムを起動します。
    プラグインハイブリッドEVシステムが起動できないときは、パワースイッチの電源モードをONにします。

    • プラグインハイブリッドEVシステムを起動せず、パワースイッチの電源モードをONにしてけん引すると、けん引中に補機用バッテリーが上がることがあります。
      この場合、ブレーキの効きが非常に悪くなり、ハンドル操作が非常に重くなります。
  4. セレクトポジションをにします。
  5. 後続車に注意を促すため、けん引される車は非常点滅灯を点滅させます。非常点滅灯スイッチ
  • 急ブレーキ、急発進、急旋回など、けん引フックやけん引ロープに大きな衝撃が加わるような運転は避けてください。けん引フックやけん引ロープが破損するおそれがあります。万一の場合、その破片が周囲の人などに当たり重大な傷害をおよぼすおそれがあります。
  • 長い下り坂ではブレーキが過熱して、効きが悪くなるおそれがあります。レッカー車に搬送してもらってください。
  • けん引される車は、けん引車の制動灯(ブレーキランプ)に注意して、常にけん引ロープをたるませないようにしてください。
  • 安全のためにけん引するときの速度は30km/h以下、けん引する距離は30km以内にしてください。この速度、距離を超えると車両の故障の原因になります。

故障車をけん引するとき

やむを得ず故障車をけん引するときは、けん引フックにけん引ロープを掛けてけん引してください。その他は「他車にけん引してもらうとき」と同じ要領で行ってください。
  • けん引ロープは必ずけん引フックに掛けてください。けん引フック以外にけん引ロープを掛けると、車体が破損することがあります。
  • 自車より重い故障車をけん引しないでください。
    車両重量については車載の「自動車検査証」をお読みください。