エレクトリックテールゲート

エレクトリックテールゲートは、テールゲートを自動的に開閉することができます。

エレクトリックテールゲートの機能について

エレクトリックテールゲートは、次の方法でテールゲートを開閉することができます。

運転席側エレクトリックテールゲートスイッチ

エレクトリックテールゲート開閉スイッチ

テールゲートオープナースイッチ

ハンズフリーセンサー(タイプ別装備)

エレクトリックテールゲートクローズスイッチ

エレクトリックテールゲートクローズアンドロックスイッチ

また、エレクトリックテールゲートには、次の機能があります。

セーフティー機構

オート作動中に手を挟むなど、挟み込みや引っかかりを検知すると、安全のため反対方向に作動します。(セーフティー機構について

テールゲートイージークローザー

テールゲートを半ドア状態まで閉めると、自動的に全閉します。(テールゲートイージークローザーについて

停止位置メモリー機能

オート作動時にテールゲートを途中までしか開かなくすることができます。屋根の低い場所で開閉するときなどに、天井にテールゲートがぶつからないように設定できます。
停止位置メモリー機能について

  • オート作動でテールゲートが閉まるときは、半ドア位置までテールゲートが閉まると、テールゲートイージークローザー機能で全閉します。(テールゲートイージークローザーについて
  • テールゲートイージークローザー機能が作動しているときに、テールゲートオープナースイッチや、キーレスオペレーションキー、運転席エレクトリックテールゲートスイッチ、ハンズフリーセンサーの操作を行うと、イージークローザー機能の作動を停止し、テールゲートが全閉しない場合があります。
  • オート作動の開始時にはブザーが鳴ります。
  • エレクトリックテールゲート機能がONのとき、テールゲートを開けたまま車を動かすとブザーが鳴ります。(停車またはテールゲートを閉めると鳴り止みます。)

エレクトリックテールゲートの作動について

  • オート作動中に作動可能条件が満たされなくなると、作動が停止しオート作動しなくなることがあります。その場合、作動可能条件を再度満たすとオート作動させることができます。
  • シフトポジションがになってないと運転席側エレクトリックテールゲートスイッチによる開操作は行えません。
  • 補機用バッテリーが弱っている(電圧が11V未満)ときは作動しません。

エレクトリックテールゲートの使いかた

マルチインフォメーションディスプレイで「設定」⇒「車両設定」⇒「エレクトリックテールゲート」を選択すると、オート開閉機能のON・OFFを切り替えることができます。
マルチインフォメーションディスプレイとは(メインメニュー)
車両設定

  • 開閉作動中にエレクトリックテールゲート機能をOFFにしたときは、作動が停止して手動操作に切り替わります。
    このとき、エレクトリックテールゲートの位置によっては急に開閉することがあります。
  • エレクトリックテールゲート機能をOFFにしてもテールゲートイージークローザーは作動します。
  • エレクトリックテールゲートは、次の条件下では正常に動作しません。
    • 急な坂道に駐車したとき
    • 強風のとき
    • 雪で覆われているとき

運転席側エレクトリックテールゲートスイッチによる開けかた・閉めかた

開閉操作をするときは、テールゲート周囲の安全を確認してください。

  • テールゲート全閉時にスイッチを約1秒間押すと、テールゲートが自動的に開きます。
    テールゲートが施錠されているときは、解錠され自動的に開きます。
  • テールゲート全開時にスイッチを約1秒間押すと、自動的に閉まります。
  • オート作動中にスイッチを押すと、その位置でオート作動を停止します。再度、スイッチを約1秒間押すと作動していた方向と反対の方向に動き、全開または全閉して停止します。

キー(キーレスオペレーションキー)のスイッチによる開けかた・閉めかた

  • 車に近づき、キーのスイッチを約1秒以上押します。
  • オート作動中にスイッチを押すと、その位置でオート作動を停止します。再度、スイッチを約1秒以上押すと作動していた方向と反対の方向に動き、全開または全閉して停止します。
  • テールゲートが施錠されていても作動します。
  • パワースイッチの電源モードがONのときはキーのスイッチでの開閉はできません。

テールゲートオープナースイッチによる開けかた

  • テールゲートが施錠時にキーを携帯し、テールゲートオープナースイッチを押すとテールゲートが自動的に開きます。
  • テールゲートが施錠されていないときは、キーを携帯していなくてもテールゲートオープナースイッチを押すとテールゲートが自動的に開きます。
  • オート開作動中にスイッチを押すと、その位置でオート作動を停止します。再度、スイッチを押すと全閉して停止します。
    テールゲートの開けかた

ハンズフリーセンサーによる開けかた

  • リヤバンパー下部のセンサーによって足の動きを感知し、テールゲートの開閉を自動的に行います。
  • キー(キーレスオペレーションキー)を携帯し、車体中心付近のリヤバンパーの下側に足先を入れてすぐに引くと自動的に開閉します。
    (リヤバンパーの下に足を入れたままにしていると作動しません。)
  • 施錠時は全ドアが同時に解錠し、テールゲートが自動で全開します。
  • オート作動中に、足先を入れて引く動作を行うと、その位置でオート作動を停止します。再度、足先を入れて引く動作を行うと、作動していた方向と反対の方向に動き、全開または全閉して停止します。

  • トレーラーヒッチメンバー装着車でけん引の際は、脱落防止チェーンや着脱作業をセンサーが検知することによる、不意のゲート開閉作動を防止するため、エレクトリックテールゲートをOFFにしてください。

エレクトリックテールゲートクローズスイッチによる閉めかた

  • テールゲートが開いているときスイッチを押すと、自動的に全閉します。このとき、警報音が鳴ります。
  • オート閉作動中にスイッチを押すと、その位置でオート作動を停止します。

エレクトリックテールゲートクローズアンドロックスイッチによる閉めかた

  • テールゲートが開いているとき、キー(キーレスオペレーションキー)を携帯し、スイッチを押すと自動的に全閉してロックします。
  • オート閉作動中にスイッチを押すと、その位置でオート作動を停止します。
  • 車から離れるときは、全てのドアおよびテールゲートが施錠されていることを確認してください。
  • クローズ&ロック機構が作動中に次の操作をすると、エレクトリックテールゲートが反対方向に作動、または停止し、全てのドアおよびテールゲートが解錠されます。
    • セーフティ機構が作動したとき
    • エレクトリックテールゲートの開閉操作をしたとき
  • クローズ&ロック機構が作動中に、解錠操作をすると、全てのドア及びテールゲートは解錠され、エレクトリックテールゲートは全閉位置まで閉まります。
  • 車内にキーレスオペレーションキーを置いたまま、クローズ&ロック機構を作動させると、警告ブザーが鳴り、全てのドア及びテールゲートの施錠ができません。必ずキーレスオペレーションキーを携帯していることを確認してから施錠するようにしてください。

セーフティー機構について

  • テールゲートがオート作動中に、挟み込み、引っ掛かりなどを感知すると、テールゲートが反対方向に動き、全開または全閉して停止します。
  • テールゲートがオート閉作動中にテールゲート左右端部のタッチセンサーに触れると、テールゲートが反対方向に動き、全開位置で停止します。
  • 手などを挟まないように十分注意する。
    挟まれる物や挟まれかたによっては、挟み込み防止機構が作動しない場合があります。
  • 次の場合はセーフティー機構が働かないようになってるので、手や指などをはさまないように注意する。
    • 閉め切り直前(エレクトリックテールゲートを確実に閉めるため)
    • エレクトリックテールゲートを手動で閉めるとき
  • 連続してセーフティー機構が働いた場合は、手動操作に切り替わることがあるので注意する。
    このとき、エレクトリックテールゲートの位置によっては急に開閉することがあります。
    手動操作に切り替わった場合は、エレクトリックテールゲートを一度全開または全閉すれば元通りに自動操作ができるようになります。
  • テールゲート左右端部のタッチセンサーを傷つけないでください。タッチセンサーが切断されると、オート(自動開閉)機能は作動しなくなります。
  • タッチセンサーが切断されたときは、安全のためにすみやかに三菱自動車販売会社に連絡をしてください。
  • 全開位置付近で挟み込みを感知するとテールゲートは反転せずに停止することがあります。
  • 挟み込み防止機構が繰り返し作動すると、テールゲートが停止します。その場合は、テールゲートを手動で閉めてください。
  • テールゲートがオート作動時に乗り降りなどで車両が揺れると、テールゲートが反転することがあります。

テールゲートイージークローザーについて

  • テールゲートイージークローザーは、自動的にテールゲートを全閉させる機能です。
    閉めるとき、半ドア状態まで閉めると自動的に全閉します。
  • テールゲートイージークローザー作動中に手や指などをはさまないように注意する。
    作動中に手や指などをはさみそうになったときは、エレクトリックテールゲートのテールゲートオープナースイッチを押すか、ハンズフリーセンサーを作動させてください。エレクトリックテールゲートが半ドアの位置まで戻ります。
  • エレクトリックテールゲート内側のラッチに触れない。
    テールゲートイージークローザーが作動してラッチで指などをはさむおそれがあります。
  • 次のような場合はテールゲートイージークローザーが作動しません。マルチインフォメーションディスプレイに警告が表示されているときは、テールゲートを一旦開け再度閉め直してください。
    • テールゲートを開けて0.5秒以内に閉めたとき
    • テールゲートオープナースイッチを押したあと、テールゲートを開けなかったとき
  • 補機用バッテリーが弱っているとイージークローザーが作動しないことがあります。その場合は、手で強く閉めるかプラグインハイブリッドEVシステムを起動してから閉め直してください。
  • イージークローザーの故障によりテールゲートが閉まりきらないときは、テールゲートを一旦開け、再度手で閉めてください。
  • 荷物の積みすぎなどによりイージークローザーで閉めきれない状態を繰り返すと、イージークローザーが作動しなくなります。そのときは三菱自動車販売会社で点検を受けてください。
  • エレクトリックテールゲート機能がOFFのときでもテールゲートイージークローザーは作動します。
  • 環境や走行条件により、手や首などをはさんだときと同じ衝撃が加わると、セーフティ機構が働くことがあります。

停止位置メモリー機能について

テールゲートを自動で開くとき、お好みの高さでテールゲートを止める機能です。

停止位置メモリー機能の設定/解除のしかた

  1. セレクターレバーの(P)スイッチを押してシフトポジションをにします。
  2. 設定する場合:設定したい高さの位置までテールゲートを開け、エレクトリックテールゲートクローズスイッチを約3秒押し続けます。

  3. 解除する場合:全開位置までテールゲートを手動で開けて、エレクトリックテールゲートクローズスイッチを約3秒押し続けます。

  4. ブザーが2回鳴れば設定/解除完了です。
    設定した場合:オートで開くと、テールゲートが設定した高さで停止します。
  • テールゲートの止まる位置を床面から1,400mm以下の高さに設定しない。
    テールゲートの止まる位置を床面から1,400mm以下に設定しても、自動的に床面から1,400mmの高さに設定されます。設定した高さよりも開くため、思わぬケガや破損につながるおそれがあります。

正常に作動しないとき

エレクトリックテールゲートがオートで動かないときは、つぎの内容を確認してください。

  • 連続作動後に動かないときは、エレクトリックテールゲートを約5分間以上作動させずに放置した後、作動させます。
  • エレクトリックテールゲートが開いた状態のときは、一度手動で閉めてから作動させます。
  • 補機用バッテリーが弱っている(電圧が11V未満)と、エレクトリックテールゲートがオート開閉できないことがあります。その場合は、プラグインハイブリッドEVシステムを起動してから作動させます。
  • エレクトリックテールゲートが開いているときにヒューズを交換すると、自動的に閉じることができません。このとき、エレクトリックテールゲート機能を一度OFFにしてから再度操作をしてください。
  • エンジンルーム内にあるヒューズボックスを確認します。
    ヒューズの交換のしかた(ヒューズボックスの位置
    ヒューズを交換した後も、エレクトリックテールゲートのヒューズが切れるときは、三菱自動車販売会社にご相談ください。
  • マルチインフォメーションディスプレイ内でエレクトリックテールゲートがONになっていることを確認してください。
    マルチインフォメーションディスプレイとは(メインメニュー)
    車両設定
  • ハンズフリー機能を使うときは、キーレスオペレーションキーを携帯しているか確認してください。
  • ハンズフリー機能を使うときは、センサー位置および足の動かしかたが正しいか確認してください。
    ハンズフリーセンサー(タイプ別装備)による開けかた
  • ハンズフリー機能を使うときは、リヤバンパーに足が接触しないようにしてください。センサーが正しく機能しない場合があります。
  • ハンズフリー機能は電波塔付近などの電波環境下では正常に作動しないことがあります。その場合はテールゲートオープナースイッチ、またはエレクトリックテールゲートクローズスイッチを押して開閉してください。
  • ハンズフリーセンサーが作動しないときは、次の操作を確認します。
    • テールゲートのスイッチが作動することを確認します。
    • 再度ハンズフリーセンサーの作動を確認します。
    • 作動しないときは、一度補機用バッテリーのマイナス端子を外してリセットし、再度確認します。
    上記操作を行っても作動しないときは、三菱自動車販売会社にご相談ください。
  • ドアハンドルのスイッチでの施錠・解錠機能をOFFにすると、テールゲートのスイッチによる解錠機能やハンズフリー機能もOFFになります。
    マルチインフォメーションディスプレイとは(メインメニュー)
    車両設定

エレクトリックテールゲートに関する注意事項

  • 確実に停車している状態で開閉操作をする。
  • 開閉操作をするときは、エレクトリックテールゲート周囲の安全を十分確認する。
    エレクトリックテールゲートに当たり、ケガをしたり物を損傷するおそれがあります。
  • 車が大きく傾いている状態ではオート作動をしない。
  • オート作動中にエレクトリックテールゲートを押したり引いたりしない。
    反転して挟まれたり、エレクトリックテールゲートに当たりケガをするおそれがあります。
ハンズフリーセンサーについて
  • 足以外でも、キーレスオペレーションキーを携帯したままハンズフリーセンサーに物を近づけると、エレクトリックテールゲートが開閉することがあるので注意する。
    ハンズフリーセンサーが反応してエレクトリックテールゲートが突然開閉し、思わぬケガをするおそれがあります。
  • 洗車、ワックス掛け、整備を行うとき、ボディーカバーを付け外しするとき、ハンズフリーセンサー周りに水を掛けるときなどは、エレクトリックテールゲート機能をOFFにする。
    ハンズフリーセンサーが反応してエレクトリックテールゲートが突然開き、思わぬケガをするおそれがあります。
  • エレクトリックテールゲート付近にキーレスオペレーションキーを携帯した人がいた場合、キーを携帯していない人がハンズフリーセンサーを使用して、エレクトリックテールゲートを開閉できる場合があるので注意する。
    思わぬケガをするおそれがあります。
  • マフラー付近で足を出し入れする場合は、やけどしないように注意する。
    マフラー付近は排気の熱で熱くなっている場合があります。
  • 坂道や未舗装路、凍結した路面などで足を出し入れするときは注意する。
    転んで思わぬケガをするおそれがあります。
  • 大雨などでリヤバンパーに大量の水がかかっているときは、キーを動作範囲内に持ち込まない。
    ハンズフリーセンサーが反応してエレクトリックテールゲートが突然開き、思わぬケガをするおそれがあります。
  • トレーラーヒッチメンバー装着車でけん引の際は、脱落防止チェーンや着脱作業をセンサーが検知することによる、不意のゲート開閉作動を防止するため、エレクトリックテールゲートをOFFにしてください。
  • エレクトリックテールゲートを開閉するときは、無理な力を加えないでください。
  • 足を動かすときはリヤバンパーとハンズフリーセンサーを傷つけないように注意して下さい。
  • 連続で開閉動作を行うと、安全装置が働き一定時間自動開閉できなくなることがあります。その場合は、少し時間をおいてから再度開閉してください。
  • プラグインハイブリッドEVシステム停止時に何回も作動させないでください。補機用バッテリーがあがりプラグインハイブリッドEVシステムの始動ができなくなります。
  • オート作動中はプラグインハイブリッドEVシステムを始動させないでください。正常に作動しなくなることがあります。
  • 車を発進させるときは、エレクトリックテールゲートが全閉していることを確認してください。閉作動中に発進すると、反転して開き出すおそれがあります。
  • 次の場合は、エレクトリックテールゲート機能をOFFにしてください。
    • エレクトリックテールゲートが故障したとき
    • エレクトリックテールゲートを長時間開けたままにするとき
    • 洗車や整備を行うとき
    • 手動で使用するとき
  • エレクトリックテールゲート左右端部のタッチセンサーを傷つけないようにしてください。センサーが切断されるとオートで作動しなくなります。また、オート閉作動中に切断されると、ドアが作動停止します。その後のオート閉作動もしません。

  • 補機用バッテリーあがりなどでエレクトリックテールゲートへの電源供給が断たれたときや、オート作動中に反転作動(挟み込み防止機構を含む)を連続して作動させたときは、正常に作動しなくなることがあります。その場合は、一旦手動でエレクトリックテールゲートを完全に閉めてください。
ハンズフリーセンサーについて
  • 次のような使用環境では、ハンズフリーセンサーが反応せず、正常に作動しない場合があります。
    • 近くにテレビ塔や発電所、放送局など強い電波を発生する設備があるとき
    • コインパーキングに駐車したとき(車両検出用の電波の影響があるため)
    • ゴム長靴など、電気を通しにくい物を履いているとき
    • 洗車、雨等によりリヤバンパーに水が付着した場合
  • 次のような足の動かしかたでは、ハンズフリーセンサーが反応せず、正常に作動しない場合があります。
    • 検知範囲内に足を入れたままにしているとき
    • 足を左右に動かしたとき
    • 足の動かしかたが早過ぎたとき
  • ハンズフリーセンサー付近に、メッキ部品や金属部品などを貼ったり組み付けたりしないでください。ハンズフリーセンサーが反応せず、正常に作動しなくなるおそれがあります。
  • 閉作動時、半ドア位置までエレクトリックテールゲートが閉まると、イージークローザー機能で全閉します。
    テールゲートイージークローザーについて
  • テールゲートが開くときに、ブザーが鳴ります。
  • テールゲートが閉じるときに、ハザードランプが点滅し、ブザーが鳴ります。
  • エレクトリックテールゲート機能がONのとき、エレクトリックテールゲートを開けたまま車を動かすとブザーが鳴ります。(停車またはエレクトリックテールゲートを閉めると鳴り止みます。)